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㉒進歩を見える形に

先日25日の日曜日に保護者会を開きました。
8人のお母様が出席下さり、御家庭の様子を伺ったり、私の想いを伝えたり、子供たちはおやつを食べたり遊んだり楽しい時間を過ごしました。
その中で「進歩が見える化するとやる気が出る」というお話が出ました。
人と競うということでなく、できなかった今までの自分に競う気持ちで
「前にできなかったことができるようになった達成感」を目に見える形で実感できるように工夫してみました。

今日「①~⑧までのこれこれができたらグレード○○」というプリントを作りました。
今週のレッスンで皆さんにお渡しします。
ご確認下さい。

さあ、あなたは
Basic
Advance
Excellent
どのグレードになるかしら?
①から順にやってみてくださいね。♪
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㉑ピアノを弾くということ

10本の指でピアノを奏でるということは『すごい』ことだと思います。

楽譜に書かれた情報を脳で読み取って10本の指を使って音にする、
あるいは、脳の中にある音を10本の指で音にするのです。
(脳の中に指から出す音楽がわくようになるのもすごいうことです)
音がリズムにのっているからこそ音楽になるので、弾き始めたら楽譜の音符を音に変換する脳の作業は止まりません。
速い曲では1秒間に20以上の音符を音に変換し続けることもしています。
音符の量が多ければ大変という正比例ではありませんが、「♩=60」 で1秒間に右手が「ソ」左手が「ド」と一個ずつの音を
「目で見て、音を判断して、指を下す」というようなことと違う次元の能力を身につけなければピアノは弾けません。

その上、ただ楽譜にある音符を正しく指でなぞっても、ちっとも楽しくありません。
弾いていて感動がないからだと思います。
「いいなぁ」「気持ちいいなぁ」と思える音で弾いていると当たり前ですが「気持ちよくて楽しい」です。
そのためには指の下ろし方(そのためには腰から、胸から、肩・肘・手首・・・といった身体全て)をコントロールしなければなりません。

小さいお子さんが耳にした曲をピアノで弾けるようになりたいな
と思って
「ピアノ習いたい」
と口にした時にお母さまはきっと
「そんな専門家にするわけでもないのだからちょっと弾ければいいのであって、そんな『大変なこと』はうちの子にはいいです」
と思っていらっしゃるかもしれません。
でも、私は『すごいこと』とは書きましたが『大変なこと』とは申しておりません。

「どうせこの程度」と思ってやることは何であっても楽しく感じられません。
「一生懸命やったらできた」という達成感は「楽しい」です。
「できなかったことができるようになる楽しさ」に勝る楽しさってないように思います。
目の前に「小さな目標」を持ってそれを一段一段上り続けていたら出来たという楽しさを重ねてみて下さい。

今日の夕飯を美味しく作ろうと思いながら作って、美味しくできて楽しく食べる。
明日も作る・・・なんか毎日同じことの繰り返しで嫌だなと思う日が無くもないけど・・・
「美味しく作ろっと!」と奮い立って作る・・
そんな日常を繰り返しているうちに美味しいご飯を毎日食べた子供たちがいつの間にか成長して巣立つ。

ピアノの練習はご飯作りと違って少しずつ難化していきますし、
お腹はすくけど、ピアノは弾けなくても生きるのには差し支えないというところも大分違いますね。
でも逆にご飯つくりより成果が見えるスピードが速くてワクワク感あります。
・・・少しお話がずれてしまいましたね、すみません。
(せっかく作った夕飯を「美味しい!」とほめられると「よ~し明日も美味しいご飯作ろう!」とヤル気がでるのと同じように
ピアノの練習もお母さまにほめられるとやる気出ます。(笑))

先週できなかったことができるようになった生徒さんも楽しいことと思いますし、
私も一週間前にできなかった生徒さんができるようになってくれるのが本当に嬉しいです。
ありがたいことです。

とはいえ、先週申し上げたことが何も改善されていないこともあります。
そんな時はがっかりします。
改善するには改善するための練習が必要なのですから
①練習する時間がとれなかった
②練習する気になれなかった
③練習したのに改善しなかった
が考えられます。

①はたびたび起こってしまっては困りますが、体調を崩したり、中高生は試験や部活のコンクールや試合などでこういう週もあるかもしれません。
②う~~ん問題です。
小さいお子さんにはこれを無くすための努力や工夫をするのが音楽的内容と同じくらい(大げさに言えば練習ということが身につくまではこちらの方が)大切になるかと思います。
「弾かないと気持ち悪い」と思ってもらえるようになるといいですね。
そうなってくれれば起こらない問題です。
③これは非常に責任を感じます。
「言ったでしょ」とか「赤で〇したじゃないの!」
などと言ってはいけない問題だと思っています。
私が言ったことを何故実行してもらえなかったのかを考えないといけないです。

◎私のボキャブラリーが未熟で伝えきれなかったのかもしれません。
(先週6歳のお子さんに「イメージを変えてみて」と言ってしまってから「明るいとか暗い、楽しいとか悲しい、優しい強いとか・・お花の色も色々あるでしょ」とイメージを変えるという言葉の意味を説明しながら反省した次第です)
◎指摘した音がどの音で、その音をどのように変えて欲しいと言っているのか理解してもらっていなかったかもしれません。
◎私が注意するだけでなく、どう直してきたらいいのか生徒さんの口からも声に出して言ってもらいましょう。
◎帰ってすぐに弾かないと注意を忘れてしまいますので帰ったら必ずすぐ一回でいいから弾いてねと常々申しています。
が帰ってすぐに弾かなかったために注意されたことを忘れてしまったのかもしれません。
どうやったら帰ったら「何を言われたかを思い出しながら一回は弾く」をしてもらえるのかを考えなければなりません。
その日に帰って弾いたら貼るシールを挟んでさよならするとか・・
弾いたら電話してねとか・・
「我が家ではこうしています」というアイデアありましたら教えてください。

ピアノの上か近くに筆記用具は必ず置いて下さい。
一回自分で弾いたら自分でも何か書き込む必要を感じますので。
ブルグミューラー以上のレベルになってきたら毎回楽譜をコピーして(もちろんご自分の楽譜を購入した上でです)お持ちになるのもいいかと思います。
家が片付いていると失くし物がなくなるのと同じように
楽譜に赤丸が一個だとそれだけは直そうという集中力になりますので。

長くなりました。
一生懸命やったことで以前できなかったことができる喜びを感じ取れるレッスンンを心がけてまいります。
生徒さんと同じように私にとっても「こうやってみたら生徒さんにわかってもらえた」というのは大きなできる喜び生きる喜びです。
ピアノのレッスンを通して根気強さも育ってくれたらいいなと思う私です。
(根気強くない私が申しますのもお恥ずかしいですが)

ではでは




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